※本記事は、Yahoo!ニュース掲載時の内容をアーカイブとして再編集したものです。掲載しているメニューは取材当時のもので、現在とは異なる場合があります。最新の情報は、百花籠 清雅の公式ページにてご確認ください。
名古屋市東区・高岳駅から徒歩約10分。静かな住宅街に佇む『創作フレンチ百花籠 清雅(ひゃっかろう せいが)』は、記念日や特別な夜に選ばれる上質なフレンチレストランです。
今回は、冬の味覚を堪能できるディナーコースをいただいてきました。料理の美しさと空間の静けさが調和する、贅沢なひとときを紹介します。
和の美意識が息づく、非日常の空間へ

hanachiroru撮影
名古屋・東区主税町の閑静な住宅街に佇む『創作フレンチ百花籠 清雅』。 夜になると辺りはしんと静まり、その中でひときわ目を引くのが、幻想的にライトアップされたこの建物です。 西洋の教会建築を思わせる荘厳なファサードに、和の意匠がやさしく溶け合い、その姿はまさに“百花繚乱”の名にふさわしい美しさ。 一歩足を踏み入れれば、日常をそっと忘れさせてくれるような、静けさと美しさに満ちた時間が流れていました。

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車を降り、エントランス左手の駐車場から門へと歩を進めると、和の趣をたたえた重厚な門構えが迎えてくれます。 その奥に現れるのは、ライトアップに浮かび上がる洋館のような建物。 静けさの中に凛と佇むその姿は、まるで異国の物語の一場面のよう。 和と洋が調和する幻想的な景色に、これから始まる特別な夜への期待が自然と高まります。

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『百花籠』を訪れたのは、クリスマスシーズン。
ロビーに足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは、天井まで届きそうな大きなクリスマスツリーと、季節の花々が彩る華やかな装飾。
存在感のある階段や、きらめくシャンデリアが空間を包み込み、まるで映画のワンシーンのような世界が広がっていました。
この非日常の空気に、思わず背筋が伸びるような、そんな特別な夜の始まりです。
3つの披露宴会場をめぐるひととき
『百花籠』には、趣の異なる3つの披露宴会場があり、この日は特別に見学させていただきました。 それぞれに異なる魅力があり、まるで空間ごとに物語が紡がれているようです。 ここでは、その3つの会場を簡単にご紹介します。
ルネットサルーン|明治の憧れを映した、華やかで上質な洋館空間

「ルネットサルーン」は、エレガントな西洋建築を思わせるガーデン付きの会場です。7メートルもの天井高を誇る空間に一歩足を踏み入れると、ステンドグラスとシャンデリアの光がふわりと広がり、扉を開けた瞬間からゲストを魅了します。
海外から集められた本物の調度品が空間を彩り、白を基調とした優雅な雰囲気の中に、華やかさと気品が漂います。
邸宅の外には、コンサバトリーキッチンを備えたイングリッシュガーデンが広がり、草花の香りに包まれながら語らうひとときも。
まるで物語のワンシーンのような、非日常の時間が流れています。
鳳明(ほうめい)|和魂洋才が息づく、凜とした美しさの邸宅空間

明治期、西洋文化の流入とともに再び見直された日本の美意識。
「鳳明」は、そんな時代の空気を映し出すように、和と洋の美が繊細に融合した邸宅空間です。
格天井や和の照明、そして洗練された洋の調度品が調和し、和装にもドレスにも映える上質な雰囲気に。
まるで明治宮殿を思わせるような、凜とした美しさと落ち着きが漂います。
専用の日本庭園では、水のせせらぎや木々の葉音がやさしく響き、ゲストとの語らいをそっと包み込んでくれます。
静けさと気品に満ちたこの空間で、心ほどける特別なひとときをお過ごしいただけます。
清雅(せいが)|和と洋が調和する、静謐な日本邸宅の美

格式ある日本邸宅を思わせる「清雅」は、レストランとしても使用される洗練された空間。 唐紙模様の壁や寄木細工の床、清らかな水を湛えるテラスなど、日本の伝統美が随所に息づいています。 ブラックとシルバーを基調とした上質な設えに、シャンデリアの光がやわらかく溶け合い、和と洋が調和する気品ある雰囲気に。 日本庭園から差し込む自然光と水音、風の流れが心地よく、幅広い世代のゲストがくつろげる祝宴の舞台です。

『百花籠』の魅力は、会場の美しさだけではありません。 邸宅を囲むように広がる庭園もまた、訪れる人の心を癒す特別な空間。 昼はやわらかな陽光に包まれ、夜は幻想的な灯りに照らされて、まったく異なる表情を見せてくれます。
冬の季節感を味わう、華やかなディナーコース
この日のディナーは、冬の季節感を大切にした華やかなコース。
見た目の美しさはもちろん、香りや食感、温度のコントラストまで丁寧に計算されており、一皿一皿にシェフの繊細な感性とおもてなしの心が込められていました。
※今回ご紹介するコースは、2025年12月時点の内容です。
月ごとに新たなメニューに切り替わるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。
それでは今回のコースを順にご紹介していきます。

Amusette (アミュゼット)
鮟の肝のフラン 貝類のジューのクリームソース
濃厚な鮟肝のフランに、貝類のジューを合わせたクリームソースが重なり、 ひと口ごとに海の旨みが広がる、冬ならではの前菜。 なめらかな口当たりと、奥行きのある味わいが印象的でした。

Premier Entrée(アントレ)(前菜1)
サーモンのミキュイ オレンジ風味とこはだ、長芋と赤玉葱のサワークリーム和え
彩りも美しい一皿。しっとりと火入れされたサーモンは、ほんのりとオレンジが香る上品な味わいです。
その隣には、こはだや長芋、赤玉葱をサワークリームで和えた一品が、紅芯大根のスライスの上にふんわりと盛りつけられ、見た目にも華やか。
一見すると意外な組み合わせながら、口に運べば驚くほど調和がとれていて、最初のひと皿から心をつかまれました。

こはだ、長芋と赤玉葱のサワークリーム和えは、パンにつけていただくのがおすすめとのことで、試してみました。 まろやかな酸味と素材の食感がパンとよく合い、さらにバターを添えると、コクが加わってより深い味わいに。

Deuxièmes Entrées(ドゥジエム アントレ)(前菜2)
仔牛のブランケットと安土白長葱のエチュベ 胡桃と共に
驚くほどやわらかく煮込まれた仔牛のブランケットは、クリーミーなソースとともにいただきます。
まろやかでやさしい味わいに、じんわりと甘みを引き出した安土白長葱のエチュベが寄り添い、胡桃の香ばしさがアクセントに。
それぞれの素材が引き立て合い、口に運ぶたびに奥行きのある味わいが広がります。
ちなみに「エチュベ」とは、食材の持つ水分を活かして蒸し煮にするフランスの調理法。
水をほとんど加えずに加熱するため、素材本来の旨みがぎゅっと凝縮され、油も控えめでヘルシーに仕上がるのが特徴です。

Poisson(ポアソン)(魚料理)
市場からの鮮魚のそば粉風味のカネロニ仕立て 根セロリのクリーム添え
そば粉の香ばしさをまとったカネロニの中には、ポワレされた市場直送のイトヨリがしっとりと包まれています。
※poêler(ポワレ)とは、油やバターなどの油脂で蒸し焼きにする調理法

根セロリのクリームが魚介の旨みを引き立て、和の素材とフレンチの技法が調和した印象的なひと皿に。
添えられただいこん餅はもっちりとした食感で、やさしい味わいが心地よく広がります。
さらに、彩り豊かな旬の野菜が美しく添えられ、目にも楽しい一皿に仕上がっています。

Viande(ヴィアンド)(肉料理)
国産牛フィレ肉のロティと若鶏のコック・オー・ヴァン風 トリュフの香り
国産牛フィレ肉は、ロティ(ロースト)で程よく火入れされ、肉の旨みがぎゅっと凝縮された贅沢な味わい。
若鶏は、赤ワインでじっくり煮込む「コック・オー・ヴァン」風に仕上げられ、やわらかく深みのある味わいに。
ふわりと香るトリュフが全体に華やかさを添え、特別なひとときを演出します。
添えられているのは、ヨーロッパ産の白いんげん。冬にぴったりの煮込み料理にも多く使われる食材で、やさしい甘みとほくほくとした食感が肉料理ともよく合います。

Avant Dessert(アヴァンデセール)
洋梨の赤ワイン煮とマスカルポーネクリームのパルフェ
ひとつめのデザートは、洋梨を赤ワインでじっくりと煮込み、果実の甘みと香りをぎゅっと閉じ込めた、甘さ控えめの大人のパルフェ。 ふんわりと軽やかなマスカルポーネクリームが重ねられ、やさしいコクとともに口の中でとろけます。 白を基調とした仕上がりが、冬らしい静けさと上品さを感じさせ、食後のひと息にぴったりのデザートです。

Grand Dessert(グランデセール)
ピスタチオ風味のパリブレスト クリスマスソース仕立て
香ばしいシュー生地に、ピスタチオの風味豊かなクリームをたっぷりと絞ったパリブレスト。 中には爽やかなオレンジソースが忍ばせてあり、ナッツのコクとやさしい甘さに、ほのかな酸味が心地よいアクセントを添えます。

Petits Four et Café(小菓子とコーヒー)
パリブレストに添えられた、ぶどうの風味豊かなパート・ド・フリュイや爽やかなシャーベットなどの小菓子も、とても美味しくいただきました。 ホワイトチョコでコーティングされたパフは軽やかな食感が楽しく、クランベリーソースの甘酸っぱさがアクセントに。 シャーベットはお腹が満たされたあとでもすっと口に運べるほどの軽やかさで、食後のひとときにぴったりでした。 香り高い紅茶が注がれたティーカップもまた、冬の午後にふさわしい上品な時間を演出してくれました。
シェフの想いが宿る、ディナーメニュー(8.855 円(税サ込))

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改めて、この日いただいたディナーコースのご紹介です。
季節の食材を活かした構成で、冬の味覚を存分に楽しめました。
手がけたのは、百花籠のグランシェフ・水野幸成(みずの・ゆきなり)シェフ。
16歳で料理の道に入り、21歳でフランスへ渡航。「ジョエル・ロブション」や「ルカ・キャルトン」などの名店で研鑽を積み、南仏グラースでは日本人として料理長を務めた実力派です。
和と洋の技法を自在に操り、香りや温度、食感にまで心を配った一品一品に、シェフの探究心が表れていました。
なかでも、彩り豊かな季節野菜の使い方が素晴らしく、冬の味わいをより一層引き立てていました。
メニューは月替わりで、訪れるたびに新たな味わいと出会えるのも魅力です。

hanachiroru撮影
食事を終え、ふと見上げた先に広がっていたのは、まるで映画のワンシーンのような光景。 ライトアップされた建物の美しさに、思わず息をのむほどでした。 『百花籠』は、どこを切り取っても美しい——そんな言葉が自然と浮かぶ、特別な場所です。
大切な人と過ごしたくなる、心に残る時間

料理はもちろん、スタッフの所作や空間の演出も心地よく、“もてなされる”ことの本質を体感できるような夜でした。
記念日や接待はもちろん、自分へのご褒美としても、ふと訪れたくなる場所です。
日常を離れ、心を整えるようなひとときを過ごしたいとき、『創作フレンチ百花籠 清雅』は、そんな願いにそっと寄り添ってくれます。
美味しい料理に心が満たされたあとも、目に映るすべてが美しく、静かに感動が続いていくような時間。
『百花籠』は、食後のひとときまでも、記憶に残る風景で包んでくれました。
特別な日も、何気ない日も。心をほどきたいときに、そっと訪れたくなる場所です。
店舗情報
『創作フレンチ百花籠 清雅』
愛知県名古屋市東区主税町3-6-3 百花籠敷地内
高岳駅より徒歩10分
052-559-4356
LUNCH 11:30–14:30(L.O.14:00)
DINNER 17:30–21:00(L.O. Food 20:00 / Drink 20:30)
公式サイト



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