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【名古屋市】11月末まで開催!天空のお月見と中部電力 MIRAI TOWERの知られざる顔を巡る旅

夜景を望む窓に月の投影と秋の葉が映し出されている様子。 おでかけ・その他
hanachiroru撮影
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この記事は、Yahoo!ニュースに掲載した内容のアーカイブです。

名古屋・栄の中心にそびえる「中部電力 MIRAI TOWER」。かつて「名古屋テレビ塔」として親しまれていたこの塔は、日本初の集約電波塔として1954年に誕生しました。設計は“塔博士”こと内藤多仲氏。東京タワーやさっぽろテレビ塔も手がけた名匠です。

そんな歴史ある塔で、今秋開催されているのが『NAKED 天空のお月見 2025』。屋内展望台「スカイデッキ」で楽しめる、五感で味わうデジタルアート体験です。

画像:株式会社ネイキッド提供
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エントランスから展望台へ——空への旅のはじまり

夜の空にライトアップされたタワーが立ち、周囲の街並みが広がっている様子。

hanachiroru撮影

筆者は、名古屋・栄の夜に眺める「中部電力 MIRAI TOWER」が本当に好きです。 子どものころは、正直そこまできれいだと思っていませんでした。 でもここ数年、見るたびに「なんて美しいんだろう」と感じるようになりました。 生まれ育った名古屋に、こんなに素敵な景色があることが、ちょっと誇らしいです。

「中部電力 MIRAI TOWER」のエントランスは、タワーの真下。久しぶりに訪れるMIRAI TOWERになんだかちょっとわくわくしてきます。

日本で唯一、現役稼働する“手動操作式”エレベーター

塔内には、1972年に設置された手動操作式のエレベーターが今も現役で稼働しています レバーを使って係員が手動で運転するという、今ではほとんど見られない貴重な仕組み。

このエレベーターは、塔の歴史とともに歩んできた“生きた文化財”とも言える存在。 乗るだけで、昭和の技術と空気感を体感できる、ちょっとしたタイムトラベルのような体験ができます。

安全性はもちろん確保されていて、リニューアル後も丁寧に整備されながら使われているそうです。 展望台へ向かう途中、そんなエレベーターに乗ることで、塔の“内側の歴史”にも触れられるのです。

屋内展望台に到着すると、名古屋の街と幻想的な月の風景が目の前に広がります。
窓一面に映し出されるアートは、紅葉がゆっくりと色づき、ススキが揺れる秋の情景。その中で満月が静かに輝いていて、まるで空の上でお月見しているような気分に。

心地よい音楽に包まれ、五感で味わう“天空のお月見”が始まります。
「ここが名古屋の真ん中だなんて信じられない」と思うほど、穏やかで非日常な時間が流れています。

さらに奥へ進むと、書籍コーナーやゆったりと座れるテーブル・椅子もあり、夜景とアートを眺めながら静かに過ごす空間が広がっています。

展望台というより、空の上の“読書室”や“ギャラリー”のような心地よさ。ひとりでも、誰かと一緒でも、特別な時間が過ごせる場所です。名古屋の夜景を楽しめるだけでなく、書籍や映像を通して街の物語に触れることができる、知的な癒し空間でもあります。

天井部分は鏡になっており、映し出された満月や紅葉が上下に広がります。足元の景色と天井の映像が重なり合い、視界のすべてが秋の風景に包まれ、どこを見ても美しく、どこにも“終わり”がないような不思議な感覚に。

鏡の効果で、月は二重に輝き、紅葉は空からも舞い降りてくるよう。 ただ眺めるだけでなく、空間そのものがアートになる——そんな体験ができるのも、この展望台ならではです。

目の前に広がる満月は、ただの映像とは思えないほどの存在感。 静けさと光に包まれて、空気までもが幻想的に変わっていくようでした。

ゆっくりと舞う紅葉、揺れるススキ、そして窓の外の夜景。 すべてが調和し、幻想と現実が溶け合い静かでゆっくりとした時間の流れを ただ感じるだけで、心がすっとほどけていくようでした。

屋内展望台をたっぷり楽しんだら、次はこの階段をのぼって屋外展望台「スカイバルコニー」へ。

ガラス越しではなく、風を肌で感じながら名古屋の街を360度見渡せる開放感は格別。すぐ近くには、宇宙船のようなガラス屋根が印象的なオアシス21が広がり、足元には栄のネオンがきらめいています。

恋人の聖地としても有名なMIRAI TOWER。 屋外展望台「スカイバルコニー」には、ハート型の鍵が飾られた“誓いのスポット”があり、カップルたちが願いを込めて手をつなぎながら訪れる姿も。

夜景と月に包まれた空間で、ふたりだけの時間を過ごせるこの場所は、プロポーズや記念日にも選ばれるほどの人気スポット。 塔の高さや歴史だけでなく、人と人の想いをつなぐ場所としても愛されているのです。

上を見上げると、大迫力のMIRAI TOWERが聳え立っています。
空へと突き抜けるような鉄骨のラインが、まるで空を支えているかのよう。ライトアップされた塔の構造が間近に迫り、ここでしか味わえない“真下からの視界”に思わず立ち止まってしまいます。

屋内展望台では見られない、塔の骨格の美しさや高さの圧を肌で感じるこの場所は、まさにMIRAI TOWERの“裏の主役”と言えます。

MIRAI TOWERの“秘密”を知ると、景色がもっと深くなる

展望台から見上げるMIRAI TOWERの姿は圧巻ですが、実は足元にも驚きの秘密が隠されています。

基礎杭なしで立っている構造

かつての名古屋テレビ塔は、地下鉄工事を見越して深く杭を打たずに建てられたという、極めて珍しい構造を持っています。
塔の4本の脚は、深さ約6mまでしか埋められておらず、鉄筋コンクリートのアーチで脚同士を結合し、重心を下げる“だるま式構造”で安定性を確保しています。

この設計は、塔博士・内藤多仲氏によるもので、風圧や地震に耐えるための知恵と技術が詰まった構造なのです。

世界初の免震工法を導入したリニューアル

2020年のリニューアルでは、南海トラフ地震などの大規模地震に備え、世界初の免震工法が導入されました。

高さ180m・重量約4000tの鉄塔を建ったまま地中で持ち上げ、基礎柱脚部を切断して免震装置を設置するという、前例のない工事が行われました。
この工法では、塔の裾広がりの形状に特有の「広がろうとする力(スラスト)」を制御するため、張力制御装置(TCD)を開発し、施工時の張力を厳密に管理。完成後も塔脚スパンの広がりを5mm以下に抑えるという厳しい条件をクリアしています。

さらに、1本の柱脚に複数の免震装置を集約するという、特殊構造ならではの複合免震システムも採用されました。

この塔は、ただの展望施設ではありません。地上から空へ、そして地中まで技術と歴史が詰まった“名古屋の知恵の結晶”なのです。

鉄塔物販処「多仲」で選ぶ、ユニークなお土産たち

展望台を降りたあとは、3階のショップ「鉄塔物販処 多仲(たちゅう)」へ。 ここでは、中部電力 MIRAI TOWERのオリジナルグッズや、名古屋ならではのユニークなお土産が並んでいます。

人気商品は、塔のマスコットキャラクター「ウエミーヤ」がプリントされたクッキーや、懐かしい金平糖が入った缶。 小物入れにも使える金平糖缶は、赤缶・青缶で味も違うというこだわりぶりです。

ライトアップされたタワー型の雑貨が並ぶ店内ディスプレイ。

hanachiroru撮影

さらに、名古屋名物をモチーフにした雑貨や、ちょっと笑える「名古屋めしの入浴剤」など、話題性のあるアイテムも豊富。 「恋人の聖地サポートショップ」としても認定されていて、記念日やデートの思い出にぴったりなギフトが見つかります。

展望台の幻想的な体験のあとには、3階のカフェでひと休みするのもおすすめです。 窓際席からは久屋大通公園の緑が見渡せて、季節の移ろいを感じながら、ゆったりとした時間が過ごせるそう。

今回は時間的に間に合わず立ち寄れませんでしたが、展望の余韻を静かに味わうのにぴったりなカフェです。

なお、この写真は改めて別日の昼にカフェを訪れた際の様子です。 昼間の光が差し込む店内もまた違った雰囲気で、公園の緑とともに過ごす穏やかな時間が印象的でした。

展望台・お土産ショップ・カフェは、それぞれ営業時間が異なります。訪れる際は、事前にチェックしておくのがおすすめです。

お土産ショップ「鉄塔物販処 多仲」10:00〜19:00

カフェ「Alison Cafe」10:00〜20:00(ラストオーダー19:30)

展望台で夜景を楽しんだあとに立ち寄ろうと思っている方は、先にカフェやショップを利用しておくのが安心です。

秋の夜長、名古屋の街を見下ろしながら、アートで彩られた“天空のお月見”を体験してみませんか? 幻想的な光と香りに包まれるひとときが、きっと心に残る秋の思い出になりますよ。

開催概要

イベント名:NAKED 天空のお月見 2025 中部電力 MIRAI TOWER

会場:中部電力 MIRAI TOWER 90m屋内展望台「スカイデッキ」

開催期間:2025年9月24日(水)〜11月30日(日)

開催時間:

9/24〜10/5:平日・日曜 18:00〜21:00/土曜 18:00〜21:40

10/6〜10/31:平日・日曜 17:30〜21:00/土曜 17:30〜21:40

11/1〜11/30:平日・日曜 17:00〜21:00/土曜 17:00〜21:40

※最終入場は各20分前まで

チケット料金:大人(高校生以上)1,800円小人(小・中学生)800円小学生未満 無料

チケット販売:中部電力 MIRAI TOWER 1階チケットカウンター

公式サイト:中部電力 MIRAI TOWER公式サイト

主催:名古屋テレビ塔株式会社

企画・演出・制作:NAKED, INC.

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