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今池の和カフェ『侘び寂び』で出会った“自分で仕上げるパフェ”

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※この記事は7月に訪れた際の体験をもとに執筆しています。現在は秋メニューに変わっています。

2026年4月にオープンした和カフェ『侘び寂び』が 「自分で仕上げるパフェ」を提供していると知りました。 どんな体験なのか確かめたくて、今池の住宅街にあるお店を訪れました。

古美術に囲まれた静かな空間で甘味を味わうと、その季節ならではの素材の魅力がより際立って感じられました。

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今池の住宅街に佇む、静かな和カフェ『侘び寂び』

今池の住宅街にひっそりと佇む和カフェ『侘び寂び WABISABI』。外観は控えめで、知らなければ通り過ぎてしまいそうな静かな場所です。

扉を開けると、和の家具と古美術が静かに並ぶ空間が広がり、その凛とした空気に、すっと背筋が伸びるようでした。

古美術が支える、凛とした店内の空気

店内は約15席ほど。
和の家具と古美術品が静かに佇む空間で、その落ち着いた静けさが、心をゆっくりと整えてくれます。

飾られている古美術品の多くは、店主のお父様が昔集められたものだそうです。 長い時間を経てきた器や置物が、甘味をいただく時間に深い余韻を添えてくれます。

大切な帯も、テーブルセンターとして静かに置かれ、 和の空間にそっと色が添えられていました。貴重な品々がさりげなく置かれていて、訪れた私もその美しさをゆっくり楽しむことができました。

壁に飾られた絵は名古屋ゆかりの画家による作品が多いとのこと。 「よくわからないものもあるんです」と店主が少し照れたように笑う姿が印象的で、 その素朴さも店主の人柄をそっと伝えてくれます。

店主が「この絵が一番好きなんです」と教えてくれたのが、壁に飾られたこの美人画。 何か特別な動作をしているわけではなく、ただ静かに佇む姿が描かれていました。 見れば見るほど惹きこまれる美しさで、空間の静けさとやわらかく調和していました。

古美術については、店主の娘さんからは「どこがいいのかわからない」と言われることもあるそうです。 でも、訪れた人にとっては不思議と落ち着く空間で、 流行のレトロとも古民家風とも少し違う、静かで上品な心地よさがありました。

この場所を残したい──店主さんの思い

店主は以前、知多でカフェを営んでいたことがあるそうです。 海が近く、日々の大変さもあったと話してくれました。 それでも「いつか自宅の下でお店をやりたい」という思いがあり、 現在『侘び寂び』のあるこの建物を建てた際には、 いつでもカフェとして使えるように設計していたのだそうです。

その後、かつてこの場所で営業していた『茶房 行山』が閉店することになり、 建物のオーナーでもある店主が、 「この場所を生かしたい」という思いで『侘び寂び』として再オープンされたとのこと。店主の思いが、この落ち着いた空間をやさしく形づけているように感じました。

漆の箱から生まれた、“自分で作るパフェ”『玉手箱セット』

お店を始めるにあたり、店主さんにはひとつの願いがありました。 「漆の箱を使って甘味を提供したい」。

古美術の空間に寄り添う美しい器で甘味を出したいという思いから、 季節ごとに内容が変わる“自分で作るパフェ”が生まれました。

漆の黒や朱の深い色合いは、和菓子の美しさを際立たせる効果があり、 古くから漆器は“美しさを見せる器”として発展してきました。 日本では縄文時代から漆が使われ、茶の湯文化の広がりとともに、菓子を盛る器としても重宝されてきたそうです。

そんな長い歴史をもつ漆の器が、 『侘び寂び』の静かな空間と甘味の体験をそっと結びつけていました。

7月に味わった甘味体験(現在は秋メニュー)

取材時の7月は、夏の素材を使った『玉手箱セット』が提供されていました。
季節のフルーツは桃。 朱色の輪島塗の重箱に、3種のお菓子とジェラート、生クリーム、フルーツソースが添えられ、 予約制でゆっくりと楽しめる特別なセットです。

重箱の蓋を開けた瞬間、古美術の空間と朱色の器が響き合い、 まるで小さな舞台が目の前に現れたような高揚感がありました。 その美しさに息をのみながら、 自分の手でジェラートやソースを重ねていく時間をゆっくりと楽しみました。

古美術の静けさと和モダンの軽やかさが混ざり合うこの場所では、 甘味は「受け取るだけのもの」ではなく、 自分がその美しさにそっと参加する体験として存在しています。

器・空間・素材のすべてが整えられたうえで、 最後の一手だけが自分に委ねられている。 その余白が、甘味の時間を 季節の味わいを自分で仕上げるひととき へと変えてくれます。

季節を“自分の手で完成させる”体験

季節が巡るたびに表情を変える甘味は、訪れるたびに新しい楽しみがあります。 自分で仕上げる工程があることで、古美術の空間と甘味の体験がひとつにつながります。

“自分で作るパフェ”は、甘味と古美術が寄り添う『侘び寂び』ならではの体験。 今池でそっと季節の気配を味わいたいとき、また足を運びたくなる和カフェです。

現在は秋メニューに変わっています。 最新の甘味は、Instagramや公式情報でご確認いただくと安心です。

店舗情報

店名:和カフェ 侘び寂び(WABI SABI)
住所:名古屋市千種区今池3-28-1
電話番号:070-3545-34441
営業時間:13:00〜17:00(主にカフェタイム)1
定休日:水・木(不定休の記載もあり、来店前に要確認)
Instagram:侘び寂びWABI SABI【名古屋 今池】(@wabisabi_imaike)

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